就活廃止論

<就活>廃止論 (PHP新書)

ジョブウェブ佐藤孝治社長の著書読みました。
いわゆる「新卒就職活動」からすでに9年くらい?経ちますが、
社会人の視点から読んでも参考になるポイントが多かったです。
共感できるポイントが多かった。

以下、読後メモ
・就職活動を「企業にふるい落とされるプロセス」から
 「自己成長するするプロセス」へ
・「所属」に安定を求めてしまうと、成長スピードが鈍ってしまい、
 逆に安定を得ることができない。
・黙っていれば良い仕事が上司から降ってくる時代ではない。
 自分で自分をプレゼンテーションして、成果を出し、
 自分の力で良い仕事を引っ張ってこなければ
 大企業に「所属」していたところで、たいした仕事はできない。
・三谷宏治さん著書「トップコンサルタントがPTA会長をやってみた」
 (これもあとで買って読もう)
・松下幸之助、本田宗一郎、中内功、3人とも社会に出てから
 学校に通った。「学び」と「仕事」を共存する。
・企業で活躍できる人とは、「お客様を幸せにする付加価値を生み出し、
 利益をあげることに貢献できる人」
・自分で考えて行動できる人
・自分自身の行動原理をもっているかどうか
 PDCAのサイクルをまわして自己成長できる人間
・志が高く、モチベーションが高い仲間がいれば、その刺激を受けて
 自分も成長することができる
・個人の成果ではなく「仕組み」による成果を実現することを志向

著者は、就職活動に「ステップ0」があると言っており、
いわゆる新卒の集団就職活動が始まる前にすでにうまくいくか
どうかは決まっていることが多い、ということを言っていますが
まさにその通りだと思う。
今までの学生なりの経験とか「考える枠組み」、価値観などを
そのまま正直に企業の採用担当者に話をすればいいわけで、
あとは、自分がどの会社に行くかを見極める場なんだと思ってました。

私は自分が著者が言う5%の優秀人材であるとは毛頭思わないが、
新卒のときの就職活動自体は楽しくてしょうがなかったです。
(あのころにちょっと戻りたいかも・・!)

自分の「基本的価値観」を見つけるために、徹底的に仲間たちと
自分の経験を議論したり、客観的に社会人の方に評価していただいたり
合宿して社会人の方や学生の仲間たちと夜な夜な語り合ったり。
履歴書真っ黒になるまでいろいろと書き込みました。

実際に就職活動が本格的に始まると、とにかく会社説明会に
いきまくりました。1日3社は軽くまわってたなぁ。
手帳にびっしり予定を書き込んで、どうやったら効率的に
いろんな業界を見てまわれるか?を真剣に考えてたなぁ(笑)。
会社説明資料も段ボール2箱分くらい(笑)?
こんなにたくさんの会社に土足で踏み込んでいろんなこと
聞けるのは新卒の特権だし、この機会を逃すまい!と思ってました。

インターンみたいなのをやってる情報を見たら、
応募しまくって、いけるものは極力いくようにしました。
そこで出会った友人たちと社会人になった今でも
交流があったりします。会社外のつながりってすごく大事。
これからも大事にしたい仲間たちです。

面接も質問したいことだらけで、うずうずしてましたね。
面接中に質問したいことがある?と聞いてこない会社は
はっきりいっていきたくなかったですね。一方的に聞かれるだけ
だなんて、本当に納得がいかず。

著者が言うように、内定した後も、就職後を見据えての成長の機会が
多いと思います。内定者どおしの情報交換、飲み会企画や、
さらに私は大学以外にもNPOが主催していた「事業計画講座」っていうのにも
参加したりしました。そこでも良い仲間に出会えて・・・。

思い出すだけで、よだれがでます(笑)。

キャリア教育は本当に大事だと思います。
高校受験、大学受験、就職・・・っていうのはその人の人生の中で
連続しているプロセス、ひとつひとつは通過点であって、
ゴールではないんですよね。
そのための、自分の幹となる「基本的価値観」を認識し、
経験の中で、色々なことを気づき、修正していく。
そしてなりたい自分を常に追い求める。

著書の中で、「石川遼」と「イチロー」の小学校6年生のときの
「私の夢」というテーマの作文が引用されています。
それを読んでみて、すごいというか感動すら覚えました。

もうだいぶ年齢を重ねてきたけど、今までの過程を振り返り、
今からでもまだまだ遅くないし、これからもがんばっていこうと
思えた本でした。オススメです。


Posted on 1月 24, 2010 at 10:59 PM by shinopy1 · Permalink
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